TABA – TAMAGAWA ALL BREWERIES ALLIANCE

歴史を醸しながら挑戦を続ける

2022.10.8 INTERVIEW

「長きにわたり石川酒造の味を愛してくれるお客様の期待を裏切らないように」としながらも、挑戦も続けるヘッドブルワーの土屋朋樹氏。醸造所やレストラン、史料館が点在し登録有形文化財も6棟ある“酒飲みのテーマパーク”は、歴史を感じながらお酒が楽しめる唯一無二の場所だ。

JR青梅線拝島駅から徒歩約20分、タクシーで向かうと約8分の場所に位置するのが石川酒造だ。

元々は石川家が農業から始め、文久3年(1863年)9月1日、13代目の当主の時代から酒造りを開始。実は、明治時代にもビールを造っていた時期があるが、1年で撤退。その後100年以上が経った1994年の酒税法改正を期に地ビール造りが各地で盛んとなり、石川酒造もビール造りに再挑戦することを決意。1998年にリスタートした。

石川酒造は現在、日本酒やビール、ワインを製造。敷地内には各々の酒を造る施設の他に、レストランや史料館なども並ぶ。そのうちに6つの国の登録有形文化財があり、歴史ある建物や庭を散策しながら、季節のビールや日本酒も楽しむことができる「酒飲みのテーマパーク」として展開している。

ビールは、登録有形文化財のひとつ「向蔵ビール工房」(向蔵=日本酒の本蔵の向かいにある建物であるため)でビールを醸造。工房の隣にある大規模なイタリアンレストラン「福生のビール小屋」では、できたてのビールが楽しめる。

定番ビールは「多摩の恵」シリーズ3種、「TOKYO BLUES」シリーズ3種、「TOYODA BEER」1種を基盤としており、限定ビールも度々醸造している。

石川酒造のビールはクラシックな味わいで、優しくて丸みのある味わいが特徴。ヘッドブルワーの土屋朋樹氏は入社前から、多摩の恵シリーズの『デュンケル』の奥深さに魅せられ、当時の記憶にある味わいを思い返しながら日々改良を重ねて造っているそう。「黒ビールが苦手な人にもぜひ飲んでみてほしい」という通り、コク深い味わいでありながらもすっきりとしていて、ごくごくと飲めてしまう。 歴史を守りながら新しい挑戦も続ける石川酒造。「酒飲みのテーマパーク」でお酒の歴史の片鱗を感じながら、心ゆくまでビールを味わってほしい。

石川酒造

販売店・飲食店

  • 福生のビール小屋

    東京都福生市熊川1番地 Google Map

    拝島駅南口から徒歩15分

    042-553-0171

    営業時間 11:30~21:30
    定休日 月・火曜日

  • Google Map

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  • ペールエール

    多摩の恵を代表するビール。甘みと苦みの調和が美しくて、丸みある味わいのペールエール。豊かな柑橘系の香りを感じる。「ペールエール」がどんなビールなのか知りたい人には、まず飲んでいただきたい、クラシックなビール。

  • デュンケル

    黒ビールに対して探究心のある、ブルワー土屋さんが醸すデュンケル。当初より甘さをアップして造っているそう。アルコール感もしっかりあり、コク深い味わいでありながらも、スッキリしているのでごくごくと飲みやすい!

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