小菅村という土地に根ざし、世界へと発信し続ける
2024.9.11 INTERVIEW
2005年から6年ほどヨーロッパに住んでいた代表の山田司朗さん。伝統的なマイクロブルワリーを見て文化や歴史に触れ、ビールに対する見方が変わる。当時通っていたビジネススクールの卒業生が異業種からビール会社を立ち上げ成功した話にも影響を受け、準備を重ね2011年にビール会社を設立した。
2011年に会社を設立し、山梨県小菅村に醸造所を構えるFar Yeast Brewing。JR五反田駅から徒歩3分の場所にある直営店「Far Yeast Tokyo」では、Far Yeast Brewingの樽生クラフトビール約20種とグリル料理を味わうことができる。缶・瓶のテイクアウトも可能だ。
創業当時は醸造設備も手に入らず、製造拠点が日本になかったため、ベルギーのブルワリーに契約醸造で「馨和 KAGUA」シリーズのビールづくりを依頼。
ビールづくりのコンセプトは、ベルジャンスタイルをベースにしていること。ヨーロッパを巡るなかで、ハーブやスパイスを使用し自由な発想でつくられるビールに触れ、日本の和の要素とも通ずるものがあると感じたとか。
2024年6月より「Far Yeast東京シリーズ」「Far Yeast源流シリーズ」を統合した新定番「Far Yeastシリーズ」を発売。パッケージには従来から掲げているミッションである「Democratizing Beer」を冠している。
デザインは社名にもある「ビール発祥の西欧からみたら極東(=(Far (Y)east))から世界へ向けて魅力的なビールを発信していく」という思いがこめられ、東に向かう矢印が組み込まれている。
看板ビールの「Far Yeast ホワイト」は、ドライでシャープな飲み口に、フルーティーなエステル香とホップの香りが楽しめるセゾン。液色はやや白濁した淡いゴールドで、泡立ち豊か。ホップの苦みは少なく、心地良い酸味を感じる爽やかな一杯。おすすめビールの「Far Yeast Peach Haze」は山梨の桃農家「ピーチ専科ヤマシタ」の桃をたっぷり使用したヘイジースタイルのフルーツペールエールで、2020年の夏に限定醸造で発売したところ大人気となり毎年桃の季節に合わせて醸造。春夏の定番として発売されている。
今後は、醸造所のある小菅村にお客さんがビールを飲みに来れる場所をつくる構想があるとか。土地に根ざしながら、世界にもFar Yeastのビールを発信し続けていく。
Far Yeast Brewing
販売店・飲食店
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Far Yeast Tokyo
東京都品川区西五反田1-15-6 Google Map
JR五反田駅西口より徒歩5分
03-6424-5551
11:30~26:00(火~金)
15:00~26:00(土)
定休日 日・月曜
RECOMMENDこのブルワリーのおすすめを飲んでみよう
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Far Yeast White
ドライでシャープな飲み口で、フルーティーなエステル香と爽やかなホップの香りが楽しめるセゾン。液色はやや白濁した淡いゴールドで、泡立ち豊か。ホップの苦みは少なく、心地良い酸味を感じます。
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Far Yeast Peach Haze
ビールを通じて⼭梨の魅⼒を発信する「⼭梨応援プロジェクト」の第1弾商品として誕生。春夏の定番商品となっている即完売の人気ビール。スタイルは、山梨市の桃農家「ピーチ専科ヤマシタ」の桃をたっぷり使用したヘイジースタイルのフルーツペールエール。トロピカル、ストーンフルーツアロマのホップで桃の自然な⾹りを補完した、フレッシュな桃感を楽しめる。品目:発泡酒(⻨芽使⽤率25%以上50%未満)