その場所だからこそ出せる味を追い求めて造り上げる、
地元に愛されるクラフトビール
2021.12.9 INTERVIEW
アメリカと日本で長年の醸造経験を持つ、スコット・ブリマー氏が創業したアメリカンスタイルのクラフトビールを醸造する、ブリマーブルーイング。その場所でしか造れない、そしてその場所だからこそ出せる味を目指して、ビールのレシピから管理に至るまですべて一貫して手掛けている。
JR南武線久地駅改札を出た目の前に、直営店のブリマービアステーションを構えるブリマーブルーイング。
学生時代、地元カリフォルニアで出会ったクラフトビールに大きな衝撃を受け、ハマったのが醸造家を志したきっかけだという醸造長のスコット・ブリマー氏は、カリフォルニアと静岡の醸造所で修行をし、代表取締役であり奥様である小黒佳子氏の地元・川崎でブリマーブルーイングを立ち上げた。
ロゴの松の木は、スコット氏がカリフォルニアでサーフィンやビールを楽しんだ海沿いの崖に生えていたこと、また、日本でビールを造る上で、外国人にも日本の象徴として親しまれている松の木を双方の国の共通点という意味で採用している。
コンセプトは、”スコット氏自身が楽しめるスコット氏らしいビールを造ること。”
スコット氏が造るビールは、学生時代から親しんだクラシックな味わい、バランスのとれた国際的なスタイルが特徴だ。
「イギリスのクラフトビールのようにモルトを感じることができ、アメリカのクラフトビールのようにホップの香りを楽しめる、それでいてドイツのようにテクニカルな製造方法で、日本のようにクリアな味わいが印象に残る味わいを目指していきたい。」とスコット氏は語る。
ブリマーブルーイングのフラッグシップビールは、「ペールエール」。
人気商品でもある「ペールエール」は、ブリマーブルーイングで初めて仕込んだ、深い思い入れのあるビールだそうだ。
修行時代の経験から、手探りで理想の味を追い求め、少しづつ改良を重ね、理想に近づけたという「ペールエール」はカスケードホップの柑橘系の香りや味わいのバランスが良さを楽しめる。
小黒氏とスコット氏に「クラフトビールとは?」と尋ねると、「クラフトビールの最大の特徴は、『ローカル(地元)』。その場所でしか造れないビールであり、その場所だからこそ出せる味など、ローカルであることが大量生産されたビールでは出せない特徴であると思います。今後はその特徴を生かして、地元のクラフトビールをもっと盛り上げていけたらと強く感じています。地元のクラフトビールが国内だけでなく、世界中に広まるようになったら、とても素晴らしいですね。」と答えてくれた。
伝統的で、ナチュラル、高品質な仕上がりのクラフトビール。
ブリマーブルーイングのビールは、川崎久地のブリマービアステーションのほかに、南青山のブリマービアボックスで味わうことができる。
ブリマーブルーイング
販売店・飲食店
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ブリマービアステーション
神奈川県川崎市高津区久地4-12-5 Google Map
久地駅から徒歩1分
044-712-3385
営業時間 月〜金 17:00〜21:00/土・日・祝 15:00〜21:00
定休日 木曜
RECOMMENDこのブルワリーのおすすめを飲んでみよう
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ペールエール
優しい柑橘系のホップの香りがグラスから漂い、一口飲むと最初にほんのりキャラメルモルトの甘みを感じるクラフトビール。しっかりとした苦みも感じつつ、喉をスっと抜けていくため不思議とすいすいと飲めてしまう魅力的なペールエールは、香り・味わいのバランスの良さを楽しむことができる。お店に行って、飲むクラフトビールに迷ったら、まずはこちらを注文するのが◎。
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ポーター
真っ黒な見た目からは想像できない、とてもまろやかで軽い味わいの飲みやすいクラフトビール。まるでコーヒーやチョコレートを彷彿とさせる芳醇な香りが鼻を抜け、チョコレートモルトとローストモルトの味わいを楽しむことができる。食後のコーヒーのような楽しみ方がおすすめ。