「羽田スカイブルーイング」と「ソラムナード羽田緑地」
2022.10.8 COLUMN
羽田空港にほど近い天空橋駅に隣接し、2020年にオープンしたばかりの「HANEDA INNOVATION CITY」。そこに、羽田発のクラフトビールを提供する「羽田スカイブルーイング」がある。
飛行場を眺めながら、羽田の地ビールを
浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールの「天空橋」駅。そこに約2年前にオープンした商業施設「HANEDA INNOVATION CITY」を初めて訪れた。
広々と開放感のある空間のそこかしこにアートの香り。そして、左に羽田空港の飛行場、右に雄大な多摩川の景観を眺めることのできる、無料の足湯施設まであり、予定のない日にだらりとすごすのには最高の場所だ。
しかも!そこにはクラフトビールの醸造所を併設した「羽田スカイブルーイング」まであり、気軽に一杯から地ビールを楽しむことができる。こんなに魅力的な場所だと知っていれば、もっと早く来たかったくらいだ。
パリッコ:「羽田スカイブルーイング」ができたのは、「HANEDA INNOVATION CITY」の開業と同じ2020年ですか?
平井さん:はい。なので、丸2年ほどですね。ちなみに僕はここに入ってまだ1年弱で、それまではまったく違う仕事をしていました。
パリッコ:飲食関係でもなく?
平井さん:ええ。いわゆる普通のサラリーマンを。ただ、もともとビールがものすごく好きで、いつか自分でビールを作ってみたいという想いがあったんです。
パリッコ:それはかなりのビール好きですね!
平井さん:はい(笑)。それで縁あって、ここに転がりこんだというか。
パリッコ:では今、お仕事は充実されているでしょうね。
平井さん:そうですね。現在は、僕含めた3名でビールづくりをしているんですが、毎日いろいろとアイデアを出しあったり。
パリッコ:こちらのビールは、瓶でも市販されている「天空」がメインになるんですか?
平井さん:それと「ゴールデンエール」、「ポーター」の3種類が定番で、プラスアルファで季節ごとであったり、日本各地の特産品を使ったビールを作る取り組みをしています。
パリッコ:今いただいているこちらはどのようなビールですか?
平井さん:「いわきサンシャインエール」という、福島県のいわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」とコラボしたペールエールビールなんです。いわき産のコシヒカリとパイナップル果汁を使い、バタフライピーというハーブティーで色づけをした。
パリッコ:バタフライピーというと鮮やかな青色が特徴ですが、それがスパリゾート感というわけなんですね。
平井さん:そうなんです!
パリッコ:そういうアイデアを出すの、すごく楽しそうです。味のほうもすごく複雑な旨味と香りで……そして、今聞いたからかもしれないんですが、お米の甘みとパイナップルの香りが感じられる気がします。和洋折衷な美味しさというか。
平井さん:まさにそういう味わいを狙って。また、色味も特徴的なので、そこも話題のとっかかりになるかなと。
パリッコ:まさに、味はもちろん「この色は!?」っていうところからも話が盛り上がりますよね。
平井さん:また、これはクラフトビール全体の特徴でもあるんですが、7〜8あるゲストタップも含めて本当にいろいろなタイプのビールがあるんです。また当店は、場所柄、旅行やビジネスだけでなく、隣接の「Zepp Haneda」にライブを見に来る方、それから、施設内の足湯に来る方など、とにかくいろいろなお客様が来てくださるんです。そういう意味でも、クラフトビールは、共通の話題のとっかかりになっていると思いますね。
海へと注ぎ込む広大な川面を眺めつつ
それでは今日も、地場産のクラフトビールを飲みつつの贅沢チェアリングタイム。「HANEDA INNOVATION CITY」は多摩川沿いにあり、しかもそのすぐ先は東京湾。潮の香りも感じる広大な河川敷は、歩いてすぐだ。
この広々とした空の下でいただいたのは、羽田スカイブルーイングの大定番IPAビール「天空」。 なんと6種類ものホップを使ったガツンと苦いIPAで、これがなんだか多摩川河口の広々とした風景とよく合い、なんとも記憶に残る一杯だった。
ブルワリー
羽田スカイブリューイング
住所:東京都大田区羽田空港1-1-4 羽田イノベーションシティ 2F
電話:03-5579-7350
営業時間:11:00~23:00
定休日:不定休
チェアリングスポット
ソラムナード羽田緑地
住所:東京都大田区羽田空港2-8-1