TABA – TAMAGAWA ALL BREWERIES ALLIANCE

シェアして始まるクラフトビールの進化

2022.2.17 INTERVIEW

ホームブリューイングを体験できる醸造所、Shared Brewery。オリジナルビールを小ロットで造れるので、訪れたお客様が手軽に醸造家の気分を味わうことができる。「ファンと一緒にアップデートしていく」というコンセプトのもと、ビールレシピをすべて公開するという新しい試みに挑戦している。

京王線 平山城址公園駅から徒歩7分の場所にあるシェアードブルワリーは”ホームブルーイングを体験できる醸造所”として2017年に設立された。
醸造家の小林大亮氏は、「クラフトビールは他の酒類に比べて「土着性」が低く、技術のオープン性が特徴だと思います。そこにビジネス的にも大きな魅力を感じました。」と話す。
醸造所横のスペースでは、タンクを眺めながらビールを楽しむことができる。

シェアードブルワリーは、クラフトビールの入り口になりたいという思いで醸造体験を提供しているが、実は日本で初めての小規模の醸造機材を設置した醸造所でもある。
コロナ禍になってからは一般の方のビール造りを支援する事業をスタート。
本格的に自分でビールを造りたい人へ向けて、醸造から販路までを用意し、ビールが世に出るまでの手助けをしている。
コンセプトは、”ファンと一緒にアップデートしていく”。そう、ずばり”シェアリング”。
一方的ではなく、お客様のアイディアをシェアして楽しんでもらいたいという想いが込められているおり、パッケージされたビールは全てレシピを公開している。
小林氏は、「レシピはお客様との共有財産。クラフトビールは決して敷居は高くはありませんが、足を踏み入れるとその奥深さに驚きます。より多くの人にクラフトビールの奥深さを知ってもらいファンになってもらいたいです。そのためには、もっと醸造家とファンとの間が身近になって欲しいと感じています。」と語る。

看板ビールの「Zety Hops IPA」ももちろんレシピを公開しているビールのひとつで、ファンと共にレシピのアップデートを続けている。
「Zety Hops IPA」は柑橘系のアロマホップに加えて酵母由来のクローブのスパイシーで複雑な香りが特徴。レシピの仕込みから3年ほど経過するが、実際に飲んだお客様の嗜好の変化に合わせてアップデートを続けた結果、初代レシピと比べると、コアコンセプトはブレずに、よりホッピーになり、今では全く別物に進化を遂げた。

シェアードブルワリーは、ラベル記載のQRコードを端末で読み取るとクローンビールを造れるというレシピを”シェア(公開)”している。
「最初は見慣れない専門用語に戸惑うかもしれないですが、WEB上でわかり易く解説されているので、その気になれば、クラフトビールの簡単なレシピ設計だってできるようになります。海外では、ホームブルワーからプロのブルワーにステップアップした人は沢山います。シェアードブルワリーは、クラフトビールを楽しむための付加価値をシェアしていきます!」と小林氏は意気込みを語ってくれた。
ぜひお店に足を運んで、美味しいビールと、その作り方を楽しんでほしい。

Shared Brewery

  • 東京都八王子市長沼町58-214 Google Map

    長沼駅から徒歩12分

    042-657-2671

    営業時間 金 18:00〜22:00/土・日・祝 14:00〜21:00
    定休日 平日

RECOMMENDこのブルワリーのおすすめを飲んでみよう

  • Hazy Tropics

    トロピカル&シトラスのアロマホップを大量にドライホップした、ヘイジーでジューシーなIPA。トロピカルで華やかな香りとまろやかな口当たりが特徴。すっきりとした飲み口でゴクゴク飲めてしまい、次のおかわりを誘う。

  • Zesty Hops

    クラシカルなセゾンビールに、現代的なホッピングテクニック「ド ライホッピング」を融合したニューセゾン。柑橘系ホップアロマに 加え、酵母由来のクローブのスパイシーで複雑な香りがおもしろく、飲めば飲むほど癖になってしまう一杯だ。

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